運動能力向上のために小学生・中学生で必要な練習やトレーニング
- 森 雅昭(スポーツ家庭教師/かけっこ走り方教室/体操教室枚方市)
- 2月21日
- 読了時間: 4分
子どもの運動能力を伸ばすためには、年齢に応じた適切なトレーニングが重要です。小学生・中学生の時期は、**「運動神経のゴールデンエイジ」**とも呼ばれ、身体の発達に合わせたトレーニングを取り入れることで、将来的な運動能力が大きく向上します。本記事では、小学生・中学生の運動能力を高めるために必要な練習やトレーニングを詳しく解説します。
1. 小学生に必要な運動トレーニング
小学生は、神経系の発達が著しく、運動スキルを習得するのに最適な時期です。特に コーディネーション能力(体をスムーズに動かす力) を高めることが大切です。
① 基礎的な動きを身につける
• 走る・跳ぶ・投げる・バランスを取る など、多様な動きを経験することが大切です。
• 例:鬼ごっこ、ケンケンパ、縄跳び、ボール投げ、遊具を使った運動など
② コーディネーション能力を鍛える
• 体をスムーズに動かすための「リズム」「バランス」「反応」などを鍛えるトレーニングが効果的です。
• トレーニング例
• ラダートレーニング(素早いステップで足さばきを向上)
• スキップやギャロップ(リズム感を養う)
• ボールキャッチやドリブル(手と目の協調性を高める)
③ 遊びながら体を鍛える
• この時期は楽しみながら運動することが大切。スポーツだけでなく、外遊びや自然の中で体を動かす機会を増やしましょう。
• 例:公園の遊具での遊び、じゃんけんダッシュ(勝ったら前進・負けたら後退)、反応トレーニング
2. 中学生に必要な運動トレーニング
中学生になると、筋力や持久力が向上し、より専門的なトレーニングが可能になります。この時期は、スポーツ競技のパフォーマンス向上を意識したトレーニングが重要です。
① 体幹トレーニングで基礎を固める
• 体幹が安定すると、走る・跳ぶ・投げる動作のパフォーマンスが向上します。
• トレーニング例
• プランク(30秒〜1分):体幹の安定性を高める
• ヒールタッチ(仰向けで左右のかかとに手をつける):腹筋の強化
• バックブリッジ:背筋と腰回りを強化
② 瞬発力とスピードを向上させる
• スタートダッシュや方向転換のスピードを向上させることが、競技スポーツでは重要になります。
• トレーニング例
• 短距離ダッシュ(20m×5本):爆発的なスピードを鍛える
• 反応ダッシュ(コーチの合図で瞬時にスタート):素早い判断力を養う
• 階段ダッシュや坂道ダッシュ:足の筋力とパワーを強化
③ 柔軟性と可動域を高めるストレッチ
• 成長期は筋肉が硬くなりやすいため、柔軟性を保つことがケガの予防に繋がります。
• おすすめのストレッチ
• ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ):運動前に行い、可動域を広げる
• 静的ストレッチ(長く伸ばすストレッチ):運動後に行い、筋肉をほぐす
3. 年齢に関係なく大切なトレーニング習慣
① 正しい姿勢を意識する
• 姿勢が悪いと、運動時のフォームが崩れ、ケガのリスクが増えます。
• チェックポイント
• 背筋を伸ばして立つ
• 歩くときに猫背にならない
• 片足立ちでバランスを取る練習をする
② 食事と睡眠をしっかりとる
• 運動能力向上には栄養と休息が不可欠です。
• おすすめの食事
• タンパク質(肉・魚・卵・豆類):筋肉の修復と成長をサポート
• 炭水化物(ご飯・パン・芋類):エネルギー源
• ビタミン・ミネラル(野菜・果物・乳製品):身体の調子を整える
• 睡眠のポイント
• 小学生:9〜10時間
• 中学生:8〜9時間
• 深い睡眠が成長ホルモンの分泌を促し、運動能力向上につながる
4. まとめ
小学生・中学生でのトレーニングは、年齢に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
✅ 小学生:楽しく体を動かし、コーディネーション能力を伸ばす
✅ 中学生:体幹・瞬発力・柔軟性を鍛え、競技パフォーマンスを向上させる
✅ 共通:正しい姿勢・バランスの取れた食事・十分な睡眠を意識する
この時期にしっかり基礎を築くことで、大人になっても運動能力の高い体を維持しやすくなります。楽しく、無理なく続けられるトレーニングを取り入れましょう!
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