【足が流れる走り方を改善!】速く走るためのフォーム矯正&トレーニング法/大阪/京都
- 森 雅昭(スポーツ家庭教師/かけっこ走り方教室/体操教室枚方市)
- 3月5日
- 読了時間: 4分
「全力で走っているのに、スピードが伸びない…」
「動画を撮ってみたら、足が後ろに流れていた…」
そんな悩みを抱えている人は少なくありません。実は、「足が流れる走り方」こそが、スプリントのスピードを落とす大きな原因の一つなのです。
本記事では、足が流れる走り方の原因と、それを改善するためのトレーニング・意識すべきポイントを多角的に解説します。
1. 足が流れるとは? 走りの効率を下げるフォームの特徴
「足が流れる」とは、地面を蹴った後の脚が無駄に後方に残り、前へ素早く切り返せていない状態を指します。
◇ 足が流れているとどうなる?
• 次の一歩が遅れる → ピッチ(足の回転数)が落ちる
• 推進力が逃げる → 効率よく前に進めない
• ハムストリングスへの負担が増える → 肉離れのリスクが高まる
特に短距離走では、前方への推進力をいかにスムーズに生み出せるかが重要。足が流れるフォームを改善することで、劇的にスピードが向上する可能性があります。
2. 足が流れる原因を多角的に分析
【1】 ハムストリングス優位の動きになっている
足が後ろに流れる最大の原因は、ハムストリングス(太ももの裏側)の過剰な使いすぎです。
ハムストリングスは地面を蹴る動作に関与しますが、蹴りすぎると足が後方に流れてしまいます。
◇ 改善策:ももを引きつける意識
• 地面を蹴りすぎない(蹴った後すぐに脚を戻す)
• 太もも(大腿四頭筋・腸腰筋)を意識して引き上げる
意識するポイント: 「蹴る」よりも「引き戻す」動作を素早くすること!
【2】 地面反力をうまく使えていない
正しい走り方では、地面を押した際に反発力をもらい、それを前進するエネルギーに変えます。
しかし、足が流れる走り方では、地面を蹴った後に反発をもらうのではなく、単に力を逃がしてしまうのです。
◇ 改善策:足の接地位置を調整
• 理想的な接地位置は、重心の直下
• 後ろに流れないように、「押す」感覚ではなく「乗る」感覚を意識する
意識するポイント: 「前に進む」よりも「地面を押してその反発を利用する」ことを優先!
【3】 腸腰筋(股関節周り)の筋力不足
足を素早く引きつける動作には、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が大きく関わっています。
この筋肉が弱いと、後ろに流れた足を素早く引き戻すことができません。
◇ 改善策:腸腰筋を鍛えるトレーニング
• ニーアップドリル(片足立ちで膝を胸に引きつける)
• レッグレイズ(仰向けで足を引き上げる)
• バウンディング(大きく跳ねるような走り)
意識するポイント: 太ももを「高く」ではなく「素早く」引き上げる!
【4】 上半身の姿勢が悪い
姿勢が崩れると、足の軌道も乱れます。特に猫背や過度な前傾姿勢は、足が流れる原因になります。
◇ 改善策:姿勢を整える
• 胸を張る(肩甲骨を軽く寄せる)
• 骨盤を適度に前傾させる
• 体幹を安定させるトレーニングを行う
意識するポイント: 「背筋を伸ばす」よりも「体幹を固める」イメージ!
3. 足が流れるフォームを矯正する具体的なドリル
【A】 ハイニー(もも上げ)ドリル
目的:太ももを素早く引き上げる感覚を身につける
方法:
1. つま先を上げた状態で、リズミカルにももを引き上げる
2. できるだけ接地時間を短くし、素早く足を入れ替える
【B】 バックキック抑制ドリル
目的:後ろに蹴りすぎる癖を改善
方法:
1. かかとを過剰に後方へ流さず、地面スレスレで回収
2. 足の回転を「素早く」意識しながら行う
【C】 ミニハードルドリル
目的:スムーズな足の回転を習得
方法:
1. ミニハードルを等間隔に並べ、リズムよく走る
2. 後方に流さず、できるだけコンパクトに脚を畳む
4. まとめ:「蹴る」よりも「素早く引き戻す」ことを意識しよう!
足が流れる走りを改善するためには、以下のポイントを意識することが重要です。
✅ 蹴りすぎず、素早く足を回収する
✅ 地面反力を利用し、無駄なエネルギーを減らす
✅ 腸腰筋を鍛え、足の回転をスムーズにする
✅ 正しい姿勢をキープし、バランスを整える
足が流れる走りを直せば、スピードは確実に向上します!
ぜひ、紹介したドリルや意識ポイントを取り入れて、速く走るためのフォームを手に入れましょう。
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