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肉を食べると足が速くなるのか?徹底検証!

「もっと速く走れるようになりたい!」そんな思いを持つ人たちにとって、日々の食事は非常に重要なテーマです。

特に「肉」はタンパク質の代表格。スポーツ選手もよく食べていますが、果たして本当に「肉を食べると足が速くなる」のでしょうか?今回はこの疑問について、いろいろな角度から深掘りしていきます。


1. 肉=タンパク質が筋肉を作る?


まず最初に考えたいのは、肉の主な栄養素である「タンパク質」についてです。

タンパク質は、筋肉・皮膚・内臓・ホルモンなど、体のあらゆる部分を構成する重要な材料です。走るときに必要な太ももやふくらはぎ、体幹の筋肉もタンパク質からできています。


トレーニングで筋肉を刺激すると、筋繊維に小さな損傷が起きます。そこに十分なタンパク質を補給すると、筋肉は修復・強化され、より大きく強くなります。この過程を「超回復」と呼びます。


つまり、肉を食べることで筋肉がよりしっかりと育ち、それが走力向上に直結する可能性は高いのです。


ただし、肉を食べただけで筋肉が増えるわけではありません。必ず「運動(筋トレや走り込み)」がセットで必要です。あくまで「トレーニング+肉」の組み合わせが重要になります。


2. 赤身肉と白身肉、どちらがいい?


肉といっても種類は様々です。ここで「赤身肉(牛肉や豚肉)」と「白身肉(鶏肉)」に分けて考えてみましょう。

• 赤身肉

鉄分やビタミンB群が豊富で、エネルギー代謝や持久力向上に役立ちます。ただし脂質も多めなので、摂りすぎると体重増加につながるリスクもあります。

• 白身肉

高タンパク・低脂肪が特徴。特に鶏むね肉やささみは、アスリートに大人気。脂肪が少ないため、スプリント系競技(短距離走)に向く体を作りやすいです。


走る速さを高める目的であれば、鶏肉中心にしつつ、赤身肉も適度に取り入れるのが理想的と言えるでしょう。


3. エネルギー源としての肉の役割は?


肉はタンパク質だけでなく、脂質(脂肪)も多く含みます。この脂肪は、体内でエネルギーとして使われる大切な栄養素です。


短距離走では、主に筋肉内に蓄えられた「グリコーゲン(炭水化物)」がエネルギー源ですが、長期的なトレーニングでは脂質エネルギーも重要な役割を果たします。


また、脂質にはホルモンの材料になる役割もあり、特に筋肉増強に関わるテストステロンなどの分泌にも関与しています。脂質ゼロの食事では、かえって筋力低下やスピード低下を招く恐れもあるのです。


つまり、適量の脂質を含む肉を食べることは、速く走るために間接的にプラスになると言えます。


4. 肉を食べすぎるデメリット


一方で、肉の摂取には注意点もあります。

• 消化に負担がかかる

肉は消化に時間がかかるため、食べすぎると胃腸に負担をかけ、体調不良を起こすこともあります。これでは十分なトレーニングができなくなります。

• 脂肪増加のリスク

高カロリーな肉を大量に食べると、筋肉よりも先に脂肪が増えてしまう可能性があります。体重が増えすぎるとスプリントパフォーマンスは落ちます。

• バランスの欠如

肉中心の食事に偏ると、野菜や果物から摂れるビタミン・ミネラルが不足します。これもパフォーマンス低下の原因となり得ます。


「肉=正義」ではなく、バランスよく摂ることが何より大切です。


5. 実際のトップアスリートはどうしているか?


では、世界のトップスプリンターたちはどうしているのでしょうか。


例えば、ウサイン・ボルト選手は現役時代、「チキンナゲットが大好物だった」という有名なエピソードがあります。ただし、普段の食生活は鶏肉や赤身肉、魚介類、野菜、果物をバランスよく取り入れていました。


また、日本の短距離界を代表する選手たちも、鶏むね肉や牛赤身肉を中心に、適切な量の肉を毎日摂取していることが知られています。

彼らは単に肉を食べるだけでなく、「いつ・どれくらい・何と一緒に食べるか」まで細かく管理しているのです。


つまり、肉を賢く使いこなすことが、スプリント力向上のカギだと言えます。


6. まとめ:肉を食べるだけでは速くならない、でも重要なピース!


ここまで見てきた通り、「肉を食べると足が速くなるか?」という問いに対して、答えはこうなります。

• 肉は筋肉作りに欠かせない栄養素を含む

• 筋肉量やパワーが増えれば、スプリント能力向上に繋がる

• ただし、食べるだけでは意味がない。必ずトレーニングが必要

• 食べすぎや偏食には注意が必要

• 肉を賢く取り入れることで、走力向上に近づける


つまり、肉は「足を速くするための一つの重要なピース」であり、正しい使い方をすれば確実にプラスになるという結論です。


これから足を速くしたい人は、トレーニングに励むと同時に、食事にもぜひ目を向けてみましょう。

そして、毎日の一皿の肉が、未来の自己ベスト更新に繋がるかもしれません。



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